船が進むとき、水からそれにさからう力を受けます。このさからう力を「抵抗[ていこう]」といい、特に大きいものは

造波抵抗[ぞうはていこう]
船が波をつくることによる抵抗[ていこう]
摩擦抵抗[まさつていこう]
船体と水の摩擦[まさつ]によっておこる抵抗[ていこう]

です。

船体と水が接[せっ]する部分にこまかい泡を送って、 摩擦抵抗[まさつていこう]を少なくします

バルバスバウ（球状船首[きゅうじょうせんしゅ]）がつくる波により、船首にできる波を打ち消して小さくします。

船は波の力によりゆれます。船のゆれは、船酔[ふなよ]いや荷くずれ、転覆[てんぷく]の原因[げんいん]になります。

船はゆれ方は6種類に分けられますが、
実際[じっさい]にはこれらが組み合わさり 複雑[ふくざつ]な動きになります。

船には、波を受けてかたむいても自分でもとの安定した状態[じょうたい]にもどろう
とする力「復元力[ふくげんりょく]」がはたらきます。

船底の丸みのあるところ（ビルジ）に細長い板をつけると
船のゆれを小さくしようとする力がはたらきます。

船がゆれると、タンクの水がかたむきを打ち消すように
移動[いどう]してゆれをふせぎます。

船体の両側に長いひれ（フィン）を出し、船のゆれに合わ
せてひれの角度を自動的に調整して、船を安定させます。

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