新年明けましておめでとう御座います。

 時間の経つのは早いもので、大和ミュージアムも、今年は開館から7年目に入ります。
昨年も、多くの方々のご支援のおかげで、開館以来変わらない盛況を続けています。
 職員、関係者一同、感謝の気持ちで一杯です。
 今年も、私達は気持ちを新たに一層の努力をして、大和ミュージアムを更に魅力ある館にしてゆくために頑張りますので、皆様の変わらないご支援を頂けますよう、お願いいたします。

 新年のご挨拶をしつつ、毎年の事ながら、さーて、今年は、大和ミュージアムをどうしようかな。と、腕を組んでいます。頭の中では、ああもしたい、こうもしたい・・と、際限なく夢が膨らむのですが、現実には、何もかもを、思うように実現できるわけではありません。無数の夢のある計画を、人的、予算的、時間的、技術的・・と、いろいろな制約の中で整理して、優先順位をつけ、少しずつ実現してゆくのが博物館の仕事なのです。

 でも、あまり現実的なことばかり考えていては、面白く興味深い博物館にはなりません。もちろん、当然の事ですが面白さが博物館の目的ではないのです。興味深く面白い入り口を提供することによって、多くの人が歴史に興味を持ち、次々に展示を見ながら進んでゆくうちに、見る人の思いが、歴史の面白さだけではなく、歴史の深く重い部分にも触れてもらえるようにしたいのです。多くの誇らしい歴史もあれば、二度と繰り返してはならない歴史もあるのです。なかなか難しいですね。

 こんなことを考えながら、夢のある計画と現実の接点を探すのも、仕事のうちと思っています。苦労は苦労ですが、博物館員としては楽しい苦労ですね。

 さて、今年は、どんな夢と魅力のある大和ミュージアムをお見せできるか、職員一同頑張っていますので、皆さん大いに期待してください。