歴史を考える場としての新しい「大和ミュージアム」

館長 戸髙一成

「大和ミュージアム」は、平成17年4月23日に開館しました。以後多くの方々のご支援の下、令和5年12月までに1600万人のご来館者を数えるに至りました。そして、令和7年、開館20年に大規模リニューアルを実施、令和8年4月23日に、リニューアル・オープンを迎えました。

呉市が長い時間をかけて建設した「大和ミュージアム」の基本方針は、呉の歴史・呉の技術、そして平和の大切さを一人でも多くの人に伝える事を目的としてきました。呉で建造された戦艦大和を中心とした展示でありながらも、じっくりと見ていくことによって、技術というモノが持つ素晴らしい一面と同時に、多くの悲劇を生む要素をも持っているのだ、と言うことが伝わってきます。
今回、過去20年間の博物館としての運営経験を活かして実施されたリニューアルは、単に展示室の新しさや展示資料の更新などではなく、開館当初からの目的でもある、人間にとっての歴史、平和、技術といったテーマを、新しい角度から見直す場となることを願っています。
博物館を、単なる歴史資料を見ることが出来る施設と言うことではなく、多くの歴史的資料を通して、先人の大きな努力と成果、そして同時に失敗の歴史も知ることによって、より良い未来を願う思索の場でもありたいと思います。
新しい装いでオープンした「大和ミュージアム」が、再び多くの方のご来館を得ることが出来ますように、関係者一同一層の努力をしてまいります。

令和8年4月23日