■概要

大正・昭和期、二つの海軍工廠が所在した呉には、全国各地から多くの技術者が集結しました。

本展示では、その技術者のうち、艦艇の船体や機関の設計や製造を指揮・監督するなど、特に重要な役割を担った技術士官を中心に紹介します。彼らが如何なる経歴をたどり、どのような業務に従事していたのか。海軍技術者と呉の関わりを考察します。

二等巡洋艦「大淀」の進水式(昭和17年、呉工廠)

■紹介する海軍技術者

    • 技術科士官
      ・福井静夫(造船官,技術少佐)―呉海軍工廠造船部勤務
      ・梶原正夫(造船官,技術大佐)―呉海軍工廠造船部勤務
      ・武智 馨(造機官,技術大佐)―広海軍工廠造機部他勤務
    • 機関科士官
      ・二階堂行健(中将)―呉海軍工廠製鋼部勤務
    • 軍属
      ・空井英三(技師)―呉海軍工廠造船部他勤務

福井静夫(技術少佐)

梶原正夫(技術大佐)

■主な展示資料

    • 福井静夫関係
      ・「各艦機銃、電探、哨信儀等現状調査表」(昭和19年、呉工廠)
    • 梶原正夫関係
      ・特務艦「樫野」引渡時の集合写真(昭和15年,三菱長崎)
      ・伊40他進水式の斧(昭和17年,呉工廠造船部)
    • 武智馨関係
      ・身分証明書(広工廠勤務時)
      ・広工廠在勤時の研究資料
    • 二階堂行健関係
      ・訓示(昭和12年,呉工廠製鋼部長時代)
    • 空井英三関係
      ・パスポート(英国留学時)
      ・アルバム(呉工廠在勤時)

■会期

令和3(2021)年6月9日(水)~9月6日(月)

■展示会場

大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館) 2階特別展示ギャラリー
〒737-0029 広島県呉市宝町5-20 TEL 0823-25-3047