今年の夏は、暑い日が続きましたが、一転寒さの厳しい冬になりそうです。
そんな中で、16日久しぶりにサッカー、日本代表対オランダ代表チームの親善試合を見ました。世界トップクラスのオランダチームの積極的な攻撃にヒヤヒヤする場面が多かったのですが、日本チームは少ないチャンスを見事に捉え、苦しい状況の中、同点で引き分けた日本代表を見て、今更ながら日本は強くなったなあと思います。
サッカーについての思い出といえば、31年も昔のことになりますが、1982年、イタリア旅行をしたときのこと、7月11日ミラノの街中の静かなホテルでうとうとしていたところ、突然真夜中に町中が爆発したような騒ぎになったのです。窓を開けて町を見下ろすと、町中の車がクラクションを鳴らしながら走り回り、真夜中のミラノは、大声で叫ぶ人で溢れました。
何事かと思ったのですが、翌日ホテルに置いてあった全ての新聞の一面がサッカーW杯スペイン大会でイタリア代表が優勝したことで埋まっていたので、理由が分りました。
決勝は午後8時(開始)だったようなので、終わったのは10時近かったことになります。
それにしても、あまりサッカーに興味が無かった私などは、そのイタリア人の狂乱振りには驚きましたが、今になると、イタリア人があんなに熱狂していたことが理解できるような気がします。
サッカーが日本でも一般的になるのは、1993年のJリーグ発足以降ということと思います。私は、サッパリ興味は無かったのが正直なところです。前に書いた事がありますが、私は高校生だった東京オリンピックのときに、開会式、閉会式予行演習のボランティア参加のお礼代わりに、オリンピックの重量挙げとサッカーの入場券を貰いましたが、どちらも売れ残りで人気が無かったのです。結局重量挙げは行かないで、駒沢陸上競技場にサッカーを見に行った記憶がありますが、ルールも何も知らないので、何が面白いのかも分らないままに終わったようなわけで、印象の薄いサッカー体験でした。
その後も、サッカーの国際試合では、日本チームは、だいたい自分のゴールの近くで、押されるだけの試合で、敵ゴールを脅かすというような試合は、あまり見た記憶がありません。
しかし、最近の日本チームは、本当に強く、いつも白熱した試合を面白く観戦できるようになりました。今は、多くの人がサッカーに詳しいと思うのですが、私のような、実際にはサッカーにはあまり詳しくないままに、何となく見ている素人観覧者も多いのではないのでしょうか。
それにしても、選手層も薄く、ファンも少なく、社会的に評価されていない時代に、サッカーを続けて、世界的な選手を生み出した、初期の人たちは、本当に偉いと思います。現在日本のサッカーが世界のトップレベルとなったことは、当然素晴らしいことですが、サッカーをここまで育て、もってきた多くの人たちの努力こそ、評価され顕彰されてしかるべきなのだと思います。
何事も、将来の見えない苦しい時期に、歯を食いしばって頑張ってきた人たちの努力を認め、高く評価する事が、大切なことと思っています。