「大和ミュージアム」は、リニューアル工事のため休館中です。2026年4月23日(木)にリニューアルオープンいたします。2026年3月末までは、「大和ミュージアムサテライト」(場所:ビューポートくれ/呉市中通1丁目1-2)にて展示を行っております。

早いもので、既に3月です。

4月23日(木)に予定されている、『大和ミュージアム リニューアルオープン』が近づくにつれて、「どのように変わったのですか?」と聞かれることが多くなりました。

私は、まず3階の展示室が大きく変わることを説明します。10年ほど前から、どこかに広工廠の歴史を展示したいと思っていたのですが、適当な場所がなく、悩んでいました。

今回、3階の展示室を全面的に改修して、ここに広工廠と、広工廠で研究開発された飛行艇の歴史を展示することにしました。

呉は、造船ばかりではなく、航空機の研究、開発、製造に関わる先端技術を育んだ地域でもありました。ここには、広の米軍施設内で発掘された誉エンジンやワシントンのスミソニアン航空宇宙博物館から寄贈された火星エンジンなど、実物のエンジンが並びます。

航空エンジンではありませんが、明治時代の水雷艇に搭載されていた三段膨張蒸気機関エンジンは、なかなかの迫力です。

航空機に関しては、呉ライオンズクラブから寄贈いただいて、零式戦闘機の模型を導入しました。

これは触知模型とでも言うべき模型で、視覚障害のある方などに、触って形を理解してもらうという目的の模型です。

以前、ハワイの戦艦ミズーリ記念館と大和ミュージアムが姉妹館提携をした際に訪問したのですが、近くに真珠湾攻撃をテーマにした博物館があり、そこに日本軍の飛行機やアメリカの戦艦のブロンズの模型があったのです。よく見ると小さなとがったような部品は省略されていて、「何なのだろう」と思ったのですが、それを触っている人を見て、目的が分かりました。視覚障害のある方が、触っていたのです。

これを見て、大和ミュージアムでもぜひ導入したいと思っており、今回のリニューアルで実現することができました。

同時に、展示ケースの下に空間を作り、車椅子のままケースに近づけるようにしたケースも作りました。今まで車椅子では十分にケースに近づけなかったのですが、これからは近くで資料を見ることが出来ます。

大和ミュージアムのリニューアルは多方面に亘りますが、今回はこのように、多くの方に見てもらうために、今までは博物館になかなか足を運ぶことが少なかった方にも安心して来館して頂きたいという気持ちでリニューアルを行った箇所もあるということを知っていただきたいと思っています。

皆様が新しい大和ミュージアムに足を運んで、どのような感想を持っていただけるか、楽しみにしています。また、いろいろなご意見を頂きながら、更に素晴らしい博物館にしてゆきたいと願っています。