ボルトとナットのように、互いの凹凸をひねり合わせていくことで、ものを締めたり結合したりすることを「螺合(らごう)」と呼び、造船や造機、土木や建築など、様々なものづくりの現場でその技術をみることができます。
らせん型の溝や羽を持った軸が回転することで様々な力を発揮する原理は、古くはアルキメデスが着目するなど、古代から技術的な価値を認識され、応用が図られてきました。
本ミニ企画展は「螺合」の代表例であるボルトとナットの実物資料を工具とともに紹介します。また、ボルトを用いた「螺合」の具体的な施工例として、軍艦の甲鈑(装甲)に関する資料もあわせて展示します。
出品 10点
- 実物:航空機整備工具(航空母艦「瑞鶴」搭載機整備用)スパナ等12点
- 実物:六角ナット(二面幅 9インチ)
- 実物:片口スパナ(二面幅 3インチ)
- 実物:片口スパナ(二面幅 100ミリ)
- 実物:潜水調査船しんかいHU06に使用されたボルトとナット(二面幅 120ミリ)
- 実物:アーマーボルト 戦艦「陸奥」甲鈑取付用(二面幅 140ミリ)
- 実物:報告書『捩損「アーマーボルト」に関する調査並びに適当なる締付力の考察』
- 図面パネル:軍艦第一、二号艦(大和型戦艦)舷側甲鈑 上下端部 詳細
- 図面パネル:第一号艦(戦艦「大和」)最大中央横断図
- 写真パネル:航空母艦「加賀」建造工事甲鈑取付作業
会期
2020年9月9日(水)から2020年12月7日(月)
会場
呉市海事歴史科学館 2階ギャラリー
〒737-0029 広島県呉市宝町5-20 TEL 0823-25-3047
時間
9:00~18:00(最終入館は17:30)
休館日
火曜日(ただし祝日・休日の場合はその翌日)
観覧料
大和ミュージアムの入館料が必要
問合せ
呉市海事歴史科学館学芸課 担当:花岡
〒737-0029 広島県呉市宝町5-20
TEL 0823-25-3047 FAX 0823-25-3982
Mail kaizi@city.kure.lg.jp