最近知人に「このところ館長ノートサボってませんか?」と言われ、そういえば、忙しさにかまけて書いていないなあ・・と反省しました。
そこで、最近の話題をひとつ。
この9月から10月にかけて、久しぶりにアメリカに出張してきました。これは来年の大和ミュージアム10周年の準備を含めたものでしたが、それ以外にも興味深い場所を見てきました。
まず、ハワイに行き、アリゾナ記念館と戦艦ミズーリを訪問。アリゾナはアメリカの国立公園管理部署の管理になっていて、現在も艦内の調査などが行われていますが、最近、艦内などの様子を3Dプリンターで再現する調査をしていました。いくつかのサンプルを見せてもらいましたが、船底に横たわるコーラの瓶などが色彩まで見事に再現されていて、驚きました。これは、遺跡や資料の現状を全く触ることなく複製を造れる技術で、大和ミュージアムでも、何かで実験してみたいと思いました。
ミズーリでは、数年前からボランティアさんたちが行っていた木甲板の張替がだいぶ進み、後甲板が綺麗になっていました。大和とミズーリは、日米の代表的戦艦として、今後とも協力して、平和に対するメッセージを発してゆきたいですね、と話し合うことが出来ました。ミズーリは民間の財団が、海軍から管理を委託されているのですが、私が「これ、動きますか?」と聞いたところ、「無論、海軍が必要と言えば、すぐに出動できますよ」と、さすが!!の答えでした。
次いで、ワシントンDCに行き、国立公文書館と海軍歴史センター、スミソニアン航空宇宙博物館などに行きましたが、国立公文書館は1980年に行って以来、訪問するのは7~8回目ですが、何度行っても興奮してしまいます。今回も、かなりの量の米軍撮影のムービーを調べ、スチル写真も数百枚を見ましたが、いつもながら、歴史資料の保存にかける熱意を感じました。
ちょうど昼時だったので、お隣に新しくできた、アメリカインディアン博物館を見ました。南米インディアンも対象とした、幅広い展示でしたが、面白かったのはビッフェで、インディアンの各部族の民族食をテーマにしたランチがあり、私は、バッファロー・バーガーを注文しました。恐る恐る食べたのですが、肉は柔らかくておいしいものでした。