10周年記念シンポジウム会場風景

開催日時:平成27(2015)年8月29日(土) 13:30〜16:00

開館から10年間で1,000万人もの多くの方々が大和ミュージアムを訪れました。大和ミュージアムで何を感じ、また何を求め、期待したのでしょうか。

「歴史から学ぶ」「科学技術をさぐる」「ものづくりをたどる」「平和を考える」

大和ミュージアムが発信するテーマを踏まえ、今回のシンポジウムでは、70年前の記憶を語り継ぎ「歴史を未来へ」つなぐために大和ミュージアムが担わなければならない役割を4人の登壇者が皆様に提言します。

第1部:開館10周年記念式典

 大和ミュージアム開館10周年記念式典を執り行いました。開会に先立ち、去る8月3日にご逝去され、大和ミュージアム名誉館長であられた故阿川弘之さんへの1分間の黙祷を捧げました。

 その後、はじめに小村呉市長より開会の挨拶として、これまで大和ミュージアムを支えて頂いた関係団体の皆様、そしてご来館いただいた皆様方への感謝の意を表し、次に、ご来賓の寺田衆議院議員、石﨑呉市議会議長より大変温かいご祝辞を賜りました。式典には、その他10名のご来賓の皆様に、ご多用のところご参列頂き、当館10周年への御祝の言葉を頂戴致しました。心より感謝申し上げます。

第2部:開館10周年記念シンポジウム

10周年記念シンポジウム登壇者

司会進行   池上 彰氏(東京工業大学リベラルアーツセンター教授)
パネリスト  五百旗頭 真氏(熊本県立大学理事長)
       半藤 一利氏(作家・大和ミュージアム名誉館長)
       戸髙 一成(大和ミュージアム館長)

 池上彰氏を司会進行とし、五百旗頭真氏、半藤一利氏、戸髙一成館長の3名をパネリストとしたシンポジウムが開催されました。シンポジウムでは、日露戦争当初の「初期友好」な日米の関係から両国を互いに仮想敵国とみなし戦争に突入していった背景、日米の考えていた戦争の終わり方の違い、米国の対日政策と戦後の占領政策、日本が戦艦「大和」などを造っていった大艦巨砲主義の経緯、また半藤一利氏からは現在上映中の映画「日本の一番長い日」についてもお話しいただきました。

 また、会場内にもお越し頂いていた10代〜20代の学生の皆様から事前質問を預かり、その中から「8月15日以降も戦争を続けていたら日本はどうなっていたか?」などの質問にパネリストの皆様からご回答頂きました。

 会場には全国から抽選で選ばれた約1,600名もの方々にご来場いただき、「大変有意義な時間を過ごせた」とのご好評を多数頂戴いたしました。この度、更に多くのご応募があり、残念ながらご来場いただけなかった皆様にも心より御礼申し上げます。

 これからも大和ミュージアムは、より一層「歴史を未来へ」つなぐために、新たなステップを皆様と共に歩んで参ります。変わらぬご支援ご愛顧のほど、宜しくお願いいたします。