金環食 館長ノートもずいぶんサボってしまいましたが、廃刊になったわけではありません。知人に、最近サボっているね、と言われて、これはいけないと再開しました。

 最近の一番のイベントは、5月21日の金環食でした。早起きして空を見上げると、空はすっかり雲に覆われています。日頃晴れ男を自称している私としては面目丸つぶれですが、ずっと我慢して空を見ていると、ちょうど金環食になる7時30分、雲が裂けるように一部が薄くなり、見事な金環が雲を通して見えたのです。

 写真を写そうと、前日に準備した遮光フィルムは全く不要で、雲が適当な濃さだったために、直接撮影出来ました。

 高校の時は地学部の部長で、天文少年だった私にとって、感激の一瞬であると同時に、晴れはしなかったものの、晴れ男の自信を、まあまあ失わずに済みました。

 ちなみに、私が生まれた1か月後の昭和23年5月、宮崎市で私を抱いて歩いていた母は、突然の皆既日食に遭遇し、急にあたりが暗くなってびっくりしたと言っていました。さすがに記憶はありません。

東京スカイツリー 翌22日は、浅草のデパートで古本市があるので出かけました。この日は、東京スカイツリーのオープニングと重なったので、道路が混むと嫌だなあ・・と思いながら出かけましたが、隅田川の浅草側には特に混雑もなく、隅田阿川の向こうに、雨雲の中に展望台が隠れたスカイツリーを眺めて帰りました。

 東京スカイツリーは、当初秋葉原に建設という話もあったのですが、検討の結果今の場所に決まったようです。私は、少しずつ伸びあがってゆくスカイツリーを見ながら、変な語呂合わせで、武蔵の国だから634メートルなんてしないで、切りよく、650とか、700メートルにすれば良いのに・・。と思っていました。

 この東京スカイツリーが出来たために、意外にも東京タワーのお客も多くなったそうで、面白い現象と思いました。

 東京タワーは昭和33年の竣工ですが、建設中の台形の姿を覚えています、エッフェル塔の真似だとか何とか言われましたが、すぐに東京の顔になりました。都心のどこからでも必ず見えたので、迷子になっても心配しませんでした。小学校の同級生に塗装業者の家の子供がいて、東京タワーは父ちゃんが塗ったんだ、と威張っていました。同級生はみんなで、素直にすごいなー。と感心したものです。

 東京タワーと、東京スカイツリーの建築中の姿を両方見た人は、あまり多くはないかもしれません。

 今回は、大和ミュージアムらしくない話題でしたが、ご容赦ください。