火星二一型エンジン

「火星」エンジンは、一式陸上攻撃機や二式大型飛行艇などに搭載された高出力のエンジンで、三菱重工業株式会社において開発されました。

海軍は、航続距離を延ばすために、それまでの「金星」エンジンより出力の大きい航空エンジンを要求し、それにこたえたのが「火星」です。

「火星」は、昭和13(1938)年から昭和20(1945)年の間に15,901台が製造されました。昭和17(1942)年には呉の広海軍工廠でも月に50台程度が生産されています。

当館展示のエンジンには「火星二一型」と刻印があり、「火星二一型」の584番機を意味する「21584」という製造番号や、三菱重工業のロゴマーク、海軍の錨マークが見えます。

※このエンジンは平成28(2016)年、アメリカ合衆国ワシントンD.C.にあるスミソニアン・国立航空宇宙博物館より寄贈を受けたものです。

[要目]
火星二一型エンジン

型式:空冷複列星型14気筒
出力:1,850馬力(離昇出力)
全長:1,651メートル
直径:1,384メートル
重量:700キログラム
<参考:野沢正「日本航空機総集」出版共同社、1958年>